SESはブラックなのか
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大体のサイト、ユーチューブを見ると大抵SESを「ブラックだ」とか「SESは辞めろ」とか言うことが多いですが、私は最初にこれを言いたい
!!!!会社による!!!!
SESにも、良い所はあるんですよ。。
まぁそんな、
自分の子供が悪さをしたときの言い訳みたいなことを言ってますが、
実際にどんなところがダメで、どんなところが良いかを具体的に話そうかと思います。
SESってなに
まず、SESが分からない人もいるので簡単に説明します。
SESとはSystem Engineering
Serviceと言って、自分の社員を他の会社に派遣し、労働力を提供することによって、派遣先の会社から派遣元の会社へお金が流れるものです。
SESについては別でも記事を書いているので、参考にしてもらえればと思います。
よくある派遣(フリーランス)と何が違うの?
と思われる方も多くいらっしゃるかもしれませんが、
大きな違いとしては、「正社員として、会社に雇われつつ、他の会社に派遣される」
という所です。
SESのメリット
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嫌な仕事なら逃げられる(良いPJを自分で選べる)
派遣先がブラックであったり、PJが炎上している場合、営業に相談することで、抜けられることは普通にあります。派遣先のPJがどうなろうと、派遣元の会社はどうでもよいのですが、社内SEや請負の場合、そうはいきません。なので、社員を守るためにも、「派遣先が嫌」というのであれば、簡単に退場させてくれます。自分で良い場所を選んで行けるというのは大きなメリットです。ただ、新人の時など、あまりにも、アナタの能力が低く、PJを選べないような場合、「何とか・・・」というように言われるかもしれません。
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正社員なので仕事がなくてもお金はもらえる
これは、フリーランスとの違いになりますが、もし、派遣先がなかったとしても、正社員なわけですから、給与はもらえます。社内にも仕事がない場合、待機要員となり、8掛けくらいになったりしますが。。
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多種多様なPJに携われる
これはデメリットにもなりうるものなのですが、様々なPJに携われるので、経験を得ることに関してはとても良い所です。PJが1年2年などで変わることがストレスになるというのであれば、SESには向きません。
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引き抜き
もしあなたが優秀であれば、SESで外に出ていると、そのまま優秀な人を囲おうと、引き抜きの話が出ます。これは、今後その会社との契約が出来なくなります(引き抜きをするような会社に派遣したくないですからね。。)ただ、1人の人としてみれば、ある程度、底上げされた転職活動になるわけです。優秀と思われての引き抜きなので、年収の相談もしやすくなると思います。
SESのデメリット
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覚えることが多く、かつ、次につながらないこともある
様々なPJに行くということは、それぞれのPJ特有のことを毎回覚える必要があり、かつ、特有のことは次につながらないことが多々あります。1つのことを深くやりたい人にとっては苦痛かもしれません。 -
場所が変わる事によるストレス
メリットにも上げましたが、場所が変わりますので、人間関係を1から構築しなければならなかったり、作業場所が変わったりするので、それがストレスというのであれば、本当にSESはお勧めしません。ただ、優秀であれば同じ現場でずっと作業ということもあり得ます。(6年くらい同じ場所でやっている人を知ってます) -
使われているという劣等感
これは、その方の気持ち次第なのですが、派遣先での作業をしていると、どうしても「俺は使われているんだ」「搾取されてるんだ」「きっと派遣先の人は給与が高いんだ」など劣等感を持ち始めてしまうことがあります。※ そんなことはありません・使われているのはサラリーマンであれば、どこかに使われてます。・SESだからと言って搾取はされてません。それでも嫌ならフリーランスになりましょう- 会社は社会保険料などの肩代わりなど、税金のことをやってくれたりしてます・派遣先の人も給与は低いですw- 大手以外 -
年を取ると派遣先がなくなる
派遣先からの募集を見るとプログラマーの場合、45歳以下という提示が多いです。なので、SESしかやってない会社に居る場合、46歳を超えると厄介者扱いされる可能性は大いにあります。
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評価されにくい
SESではずっと他の会社に居るため、社員の評価がしにくいです。もちろん派遣先の評価がそのまま評価というのであれば別ですが、なぜか外に出している社員に対して、「ウチの会社に貢献するのが評価だ」と言い出す会社が多いです。そうなるととても評価がされにくくなります。※ されにくいだけで、アナタの行動次第ですけどね! -
ひ孫請けなどの会社の場合、給与が低い可能性が高い
これが、SESの悪の権化ですね
派遣先が、また派遣をして、そのまた派遣するというようなことがSESではよくあります。商流が深いとマージンをたくさん取られるので、どんどん派遣元のお金が少なくなり、自分の会社の取り分が減るため、給与も出せないみたいなことに陥ります。
100万だったものが自分の会社に来る頃には60万になってるなんてことがあるかもしれません。そのくせ、100万で雇っていると思っている派遣先の人は、単価(その人の価値に対して支払われるお金)が見合わないと言ってくるわけです。。
また、どこから指示を受けるのかなども曖昧になってきて、働く社員からしたらストレスでしかありません。
ただ、これは営業の力不足です。ひ孫請け、孫請けはやらないなどの強い信念を持っている会社などは、給与が低くなることはないでしょう。
SESと社内SE、請負で変わらないところ
SESだからと思われがちですが、IT業界の場合に同じものは以下となります。
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炎上しているPJに投入される
派遣するときに炎上しているから火消しに増員はありますが、これは、社内SEだろうと請負だろうとあります。SESであれば、面談時に残業状況を確認することも出来ますし、炎上していたら抜けることも可能です
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大手以外の給与が低い
SESだから薄給だ!というのは嘘で、日本のIT業界は結構薄給と思います。もちろん、大手や会社が他で努力しているところについては別ですが。。今の日本自体が給与が低いので、もうこれは大手に行くとか、海外に行くとか、自分の努力次第でしょう
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スケジュールに追われる
どんな仕事でもそうかと思いますが、スケジュールに追われるのは仕方ありません。終わりは決まっているので。。 -
残業が多くなりがち
これは、上層部の力不足です。QCDを意識できない上層部が見積もりして作業しているだけです。(もしくは課題、タスク管理を怠って、遅れに遅れた)SESだからというわけではありません。
まとめ
なぜSESがブラックに見えるかというと、ひ孫請けなどで契約が煩雑になるとお金も減るし、指示系統も曖昧になるため、やりづらさと薄給だけが残り、SES=ブラックとなってしまう。
ということなのかと思います。
これは、前述したとおり、営業の力不足です。
そんな会社すぐにでも辞めましょう。
ただ、SESは現場が変わる職業なので、その面において無理な人はSESは辞めたほうがいいです。
その場合、フリーランスも無理だと思いますので、社内SEを目指したほうがいいと思います。
(請負やってるところはSESもやってたりするので。。)
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