わたし と うつ

わたし と うつ

このエントリーをはてなブックマークに追加      
今回は、ちょっと暗い話をします
 
以前、私はメンタルをやられたことがあります。
私のことを知っている人は大抵の人が「アナタは鬱にはならなそうだよね」というでしょう。
私自身も自分がメンタルでやられるとは思いませんでした。
 
鬱になるやつは真面目過ぎるんだ!」、「鬱になる前に仕事辞めるよね!!
と豪語していた私が、メンタルブレイクした経験について話そうと思います。

まず

私が、鬱になったかどうかは分かりません。
医者に行かなかったので、鬱と診断されたわけではないです。
ただ、メンタルをやられたのは確かです。

アナタがこれを見て、良き判断の参考なっていただければと思います。

経緯

私は、尊敬していた上司(新人の頃に教育してくれた上司)に誘われ、彼のいるプロジェクトにワーキングリーダとして入りました。
前々からひどいプロジェクトであることは聞いていて、「それでもやってのける」という気概がありました。
(ベンダーに土下座させたとか、その人の人間性を否定するようなことを言うような話は聞いていました)

酷いプロジェクトである理由としては、客先のパワハラが酷いという物でした。

私はこのパワハラと、上司の裏切りにより、メンタルがボロボロになっていきました。

まず、パワハラが酷いので、私はその人との打ち合わせに直接出なくて良いと、上司からの誘いであったのですが、1ヶ月ほどで、打ち合わせには行くようになりました。
しかし、この程度であれば問題ありません(裏切りというわけでもないです)

このパワハラ客との打ち合わせでは、私の説明に対し、「言ってる意味が分からない」「で、何が言いたいの?」ということを言い、私の上司にどういうことかを聞き、上司が同じことを言って、理解するようなことを繰り返しました。

私は、上司に対し、説明が悪かったのかどうすればよいかなどを相談しましたが、特に悪いところはないということになり、私はどうしたらよいかわからなくなりました。

次第に私はイップス状態になり言葉が出ない、説明できない状態に陥りました。
 
私は、イップス状態についても上司に相談しました。すると上司は「オレが説明するから」と言ってくれて、その時は安心しました
しかし、上司が説明するようになった際に、そのパワハラ客は「上司に説明させるな」「お前がホワイトボードに書いて説明すべきだろ」などと言ってきていました。
それについては上司がフォローしてくれるということになっていたので、その説明をしてくれるのかと思いきや、上司は何も言いませんでした

イップスの説明が難しかったのかもしれませんが、その時の私はショックを受けました。

さらに、別の日、上司に相談して、分かりづらい課題管理表を改善しようとしたときも、パワハラ上司は「上司の相談なしに何をやっているんだ」「新しくした資料の理解に割いている時間はない」などと言ってきました。
それに対しても上司は何も言ってくれませんでした
私は上司に相談して「こうします」と許可を得てからやりましたが、フォローはありませんでした。

そのようなことが続き、私の心は壊れました
(この次期、私の周りの人に不幸が連続したというのも要因の一つだとは思います)

症状

さて、壊れ始めた私の心と共にどのような症状になったかを記載します。

何もしなくなった


まず、家に帰っても、休日でも何もしなくなりました。
帰ってきてor起きてきて、椅子に座ってボーっとすることが多くなりました

漫画、アニメ、ゲームなど、今までやっていた趣味はなくなりました。
ただ起きて、酒を飲んで寝る日々が続きました。
 
「やろうと思ってる」けど「やる気が起きない」という感じではなく、「やろうと思わない」というのが正しいかと思います。
※ 今でも、昔のように趣味に没頭するようなことがなくなりました。

寝れなくなった


目をつぶると次の日の仕事のことを考えてしまい。
寝れなくなりました

それを私は泥酔するまで酒を飲むことで解決しようとしました。
酷い時は焼酎のボトル一本くらいの量を毎日飲んでました。
※ それまでは機会飲酒だったのが習慣性飲酒になりました。
※ 今でも、寝る前、目をつぶると仕事のことを考えてしまう癖がついてしまいました(その時は一度起きて、漫画などを読み、忘れるようにしています)

歩くのが遅くなった


会社に行く際、自分の足が動いているかを確認するかのようにずっと足元を見ながら歩くようになりました。
1時間の出社が1時間半以上かかるようになりました。
(フレックスだったので遅刻にはなりませんでしたが、10時出社になりました)
 

緊張型頭痛


仕事をしていると夕方くらいから後ろの首と頭の付け根が痛くなる日が続きました。
頭痛はさすがにやばいと思ったので、病院に行くと「緊張型頭痛」とのことで、鎮静剤のような緊張を緩める薬をもらうようになりました。

唐突に気分が落ち込む


寝るために目をつぶっているときが一番多かったですが、仕事をしている最中であろうと、色々と考えて落ち込むことが増えました。
「どうせ」「なんで」というようなところから始まる考えで落ち込むことが多かったです。
どうせ自分なんて」とか「なんでこんな仕事してるんだろう」とか自分や周りのことなど色々です。

なぜ病院に行かなかったのか


上記の状態でなぜ病院に行かなかったのかというと、「症状を知りたくなかった」というのが正直なところです。
もし、鬱と診断されたら鬱という現実が分かってしまうので、真実から目を背けたかったのです。

精神科に行ったことがある友達にその話をしたら「馬鹿か」と言われました。
病院にはすぐに行くべきのようですw

転職、ではなく退職


私は会社を辞めることを決意しました。
多分、一人では決められなかったでしょう。その時、支えてくれたのは両親でした。
 
メンタルがやられていた中、両親がたまたま帰ってきなという話が出て、私が、実家に帰ったとき、私の感情は爆発しました。
 
最近寝れないんだよね」から始まり、今の状況を泣きながら説明しました。
 
 両親はある程度まで聞いた後、「仕事辞めて帰ってくるか」「一年くらい仕事しないで休んだらどうだ」など、転職ではなく、退職を勧めてくれました。

私は退職しました。

その後、同期に聞いた話では、上司は「あいつは逃げた」と言っていたようです。
上司への尊敬はなくなりました。

近くにいる人に相談してください。そして、逃げてください


仕事はアナタより大切ではありません。

「辛い仕事が」、「モノである会社が」アナタを助けてくれますか?助けてくれません。
命あっての物種という言葉がありますが、その通りです。

辛いときは仕事から、会社から逃げてください。

自分のことでも、自分ひとりで支えられなくなることがあります。
誰かに相談してください。相談でなくても、話すだけでもいいです。

私は、定期的に同期に、そして両親に話を聞いてもらいました。
これがどれだけ救いになったのか分かりません。。。

辛い場合はアナタの信頼を置く人に話をしてみてください
自分では考えられなかった新たな道が開かれることがあります。

逃げる指標

今回は、クソ上司のためにメンタルがやられた事象になります。

上司がクソというのは逃げる指標になります。
上司に改善を求めても基本的には変わりません。上司の上司に訴えることは可能かと思いますが、きっとその上司の上司はアナタをそのプロジェクトから離す解決策を提示すると思います。
それは、上司が変わらないからです。
 
そんな上司が居るということは会社自体が、そういう上司を許容しているということです。
であれば、自ら離れるように動くことを考えても良いです。

最後に

メンタルをやられていると、考えることが少なくなってくるのか、私は「会社を辞める(転職or退職)」という選択肢がなくなっていました

「鬱になる前に会社辞めるわ!」と笑いながら話していた自分が、です。

鬱っぽくなったら、選択肢を増やすためにも周りに話す!(愚痴でもよい)
その時、その仕事の上司ではなく、出来れば関わりのない人が良いと思います。

そして、周りを気にせず逃げる!
もちろん会社が好きならプロジェクトを離れる(休職)だけでもいいです。
私は、今でも、「変に圧が強い人」「怒る人」「自分を偉い(特別)と勘違いしてる人」とは関わらないようにしています

自分を一番大切にするのは自分自身であってください。
いのちをだいじに
このエントリーをはてなブックマークに追加      

コメント