【新卒】IT企業で働くにあたり重要な3つのこと
新卒に伝えたいシリーズ第二回は、私が考えるIT企業で働くにあたり重要な3つのことを記載しようと思います。
この3つを意識して働いてくれれば基本は大丈夫かと思います。
結論
まずは結論から、それは以下の三つ
- 知識
- コミュニケーション能力
- ロジカルで目的意識を持った考え方
これらを持つ気がない人間はIT企業にいてほしくないというのが私の個人的な意見です。
では、それぞれどうして重要か、どのようなものを心掛けるべきかを記載していきましょう。
知識
最初は知識です。
この業界は、勉強をし続け知識を得続けないとついていけなくなります。
ついていけなくなると、自分はつらくなりますし、周りからは必要とされなくなります。
そういう方はあまりこの業界に向いてないと思います。
専門用語
多分、新卒でこの業界に入ってきたときに驚く、もしくは、めちゃくちゃ困ることとして、専門用語の多さだと思います。
この業界では、「一般的な」専門用語から、「限定的な」専門用語まであります。
何言ってんだこいつ、みたいに思うかもしれません。専門用語なのに何が一般的なんだ、限定的なんだと不満があるかもしれません。
しかし、この業界はもともと、専門用語が多いのですが、それに加え、そのプロジェクトだけで使っている限定的な専門用語というのも存在します。
- 業界全般に使えるものを「一般的な」専門用語
- プロジェクトだけに使えるものを 「限定的な」専門用語
と記載しています。
業界全般な専門用語としては、パソコン使ってプログラム組んでればわかる言葉が大半です。最近は一般的にも使われてたりしますね。例えば「コミット」とか「メソッド」とか自己啓発本で見られる言葉になりましたが、この業界ではよく使う言葉の一つです。
そんな中、限定的な専門用語としては、そのプロジェクトでのみ使われている言葉なので、自分が話している用語が、実は別のプロジェクトでは通じないなんてことがあるわけです。
そして、最低限一般的な専門用語は知識として持っておかないと、この業界で何をしゃべってるのかわからないなんてことがあるわけで、私もこの業界に入ったばかりのころは先輩やお客さんの会話が半分ぐらいわかってなかったです。
私は会話している最中、その用語について質問できない場合、用語だけをメモって後でググるようにしていました。
なお、限定的な専門用語はググっても出てこないので、後で先輩に聞くなどしました。
用語がわからないというのは、それこそ、英語がわからないのにアメリカに来たようなものです。
アメリカに来たのであれば英語を学ぶのは当たり前、この業界に入って専門用語を学ばない、および、持っていない人は会話もできない人間ということになってしまいます。
開発知識
IT企業と言えば、基本的に開発をするものなので、開発知識は絶対に必要です。
開発知識は、プログラミングの知識やインフラの知識、他にも開発をするうえで必要な諸々の知識のことを指します。
用語だけではなく、実際に作業するための知識ですね。
これがなければ開発はすることができないので、ない人は役立たずと言ってよいです。
開発をするうえで必要な知識と言っても、とても幅広く、絶対覚えるものとして、常識的なものとして「開発する知識」や「文書を書く知識」、そして、「プロジェクトを管理する知識」や「企画する知識」などもあり、開発を0から考えると知識として持っていなければいけないものはとても多いです。
その中で、最初は「開発するだけ」とか「文書書くだけ」とか
「テストするだけ」とかから始まるわけです。
しかも、「開発する」
と言っても言語が入ってきますので、本当に覚えることの多い業界だと、しみじみ思います。。。最新技術もどんどん増えていきますし、いくら勉強しても終わりませんね。。。
知識:総括
この業界にいるうえでは、開発(プログラミング)ができればOKというわけではありません。
チームメンバと話すこともあるし、ドキュメントを書くこともある、テストすることもあれば、報告、管理することもあります。
それらは知識を得て、知識を使って遂行することになるわけです。
毎度ググっているものは知識と呼べません。知識はその人の頭になければならないのです。
しかし、限定的な専門用語や詳細な開発知識など、どうしても覚え切れない、もしくは、限定的なので、知識として保持する必要はあまりないものもあります。
別に学校の試験があるわけではないので、カンニングペーパーを作りましょう。
私は、プロジェクトに参画すると必ずメモエクセルを作ります。
そこには、「メンバ」、「用語」、「構成」、「雑多」シートを作って、プロジェクトのことなどを随時メモっておきます。
長期参画したプロジェクトでは、そのメモがプロジェクト全体の周知資料になったこともありました。
ノートパソコンがない場合は、ノートに書いてあとからエクセルに書き写してました。
エクセルのいいところは多量に書いても整理ができるところと、検索すれば全体から検索できるところです。
コミュニケーション能力
次にコミュニケーション能力です。
自分から話せることはもちろんですが、相手に伝える能力が高いことも必要です。
この業界に入る人で、「黙々と開発すると思ってました」という人がそれなりにいますが、
この業界は人と話さない日のほうが少ないです。
それが嫌な人はほかの業種に行ってください。多分、人と話せない人はこの業界、つらいです。
前述しましたが、コミュニケーション能力はただ明るく話せればいいだけではありません。
- 分かりやすい会話(説明や解説)
- 要点をまとめて話すことができる
- 相手の発言の理解力
- 空気を読んでの発言
それらをひっくるめてコミュニケーション能力となります。
ただチャラく、よく話すが何言ってるか分からない、人の話の聞かない人はコミュニケーション能力が高いとは言えません。
特に「わかりやすい会話」について、新卒の方は下手です。
頑張って伝えようとするのですが、脇道にそれたり、話が前後したりします。
分かりづらい説明について
例えば、わかりづらい説明としては
月曜にやってたことが、木曜日終わったんですけど、あっ、それは先輩から頼まれてたテストで、水曜日完了予定だったのが、テストでNGが出て、、、NGっていうのはxxxなんですけど、先輩に聞いて、木曜にテスト結果を出しました。
みたいな感じです。
どうでしょう?みなさんこんな説明したことないですか?
でも、わかりづらくないですか?
「テストが完了した」「水曜予定が木曜日になった」「NGがでた」
ということを伝えたいのであれば、その3つを言うだけでよいです。
なお、テストが終わったとして、今がどういう状況なのか上記では判断できません。
「NGはテスト実施ミスで問題なかった」「NGはバグで再テストが必要」
「テスト結果はどこに出した」などを伝える必要があります。
会話するまでに時間がある場合には、要点を箇条書きにしてから話すとよいでしょう。
さらに、目的を考え、テストというのは
- テスト実施ですべてOKとなること(問題がないことを確認すること)
- テスト結果を成果物として出すこと (上記を客先に出すこと)
ということを意識して話せば、上記のような話し方にはならないはずです。
ロジカルで目的意識を持った考え方
最後は、ロジカルで目的意識を持った考え方です。
仕事をするうえで、一番重要なのはアウトプットを出すことです。
そのアウトプットを出すまでに、「何をすればいいのか」、「そのアウトプットはなぜ必要なのか」を考え、行動すれば、自然とアウトプットが出ます。
なお、評価についてもアウトプット基準になりますので、過程を意識しないことも重要です。
よく勘違いされるものとして、「私はこんなに頑張った」という人がいますが、頑張ってもアウトプットがよくなければ評価されません。
「よく頑張ったね」
と言われたいのであれば、学校の先生や親族にやったことを伝えましょう。
ロジカルな考え方
ロジカルな考え方とはロジカルシンキングのことを言っていて、日本語にすると論理的思考です。
wikiなどを見てもよくわからないので、私的にわかりやすく言うと、
「感情などを含めずに事柄を過不足なくひと繋ぎにした考え方」ということです。
感情論で支離滅裂
⇒ 例えば、YES/NOで質問しているのに、言い訳から入ることなどです
導く結果(アウトプット)に必要なものが不十分
⇒ やることに対し、必要なものが導き出せないor足りない
例えば、バグの説明にどういう状況なのか説明できないなどです
作業と作業がつながっていない
⇒ 上記と近いですが、テスト実施にテスト仕様書がないなど、詳細な部分です
目的意識を持った考え方
作業について、お願いされる場合は基本的に「結果(アウトプット)」しか言われません。
「テストして」「レビューして」「バグ集計して」など、言われたことだけをそのまま実施していると、予期せぬ問題が起こることがありますし、自分で説明ができなくなります。
前述しましたが、テストするのは、「問題がないことの確認」し、「客先に提示する」のが目的です。「テストする」のが目的ではありません。
この目的意識を持ってないと「テスト完了しました」みたいな報告をしたり、「全ての項目orソースコードに対してがテストが終わっていないにもかかわらず、完了しました」と報告してあとから、ここは確認中なのでテストしてませんでしたみたいなことを言い出し、問題になるわけです。
何のために今の作業をしているのかを考える(わからなければ聞く)ように意識づけをしましょう。
そうすれば、作業ミス、報告ミスなどが減ります。
また、目的意識を持った考え方を進めていけば、自分がどういうところで役に立っているのか、今の作業は本当に必要なのかなど、次の段階まで考えられるようにもなり、自分の強み、作業への意見などもいるようになるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
これらが厳しい人はあまりこの業界には向かないと思います。
何か一つでも欠けると、使えない人判断をされたり、自分がつらかったり、ミスを犯すことになります。
それでも頑張りたい人は、めっちゃ意識して日々を過ごす必要がありますので、努力していくしかありません。
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