ハラスメントをやめなさい
前から、色々あったハラスメント、最近ニュースサイトを見ていて、また増えていたのでちょっとその話をしたいと思います。
ハラスメントについて思っていること
「ハラスメント」とは、迷惑行為、嫌がらせ行為を指します。
ハラスメントの取り締まりについては、現代社会における弱者への救済措置として、素晴らしいものと思っています。
昭和以前はハラスメントについてめちゃくちゃだったと考えています。
親・教師・上司のいったことは絶対。お客様は神様です。亭主関白みたいな言葉ができている時点でそういうことが蔓延していたんだろうなと想像に難くありません。
それらを救ったものの一つにハラスメントの取り締まりがあったと思います。
性的な嫌がらせを意味する「セクシャル・ハラスメント」については1989年ごろに初めて裁判が起こされ、世間を騒がせました。
その後2000年ごろになると、立場や権力をもとに嫌がらせをする「パワー・ハラスメント」という言葉が流行りだし、ニュースでも学校や会社での事件が報道される機会が増えたように思います。
そして、その流行に乗り(?)さまざまな「ハラスメント」という新語が増えていき、現在にいたります。
流行について
私は、この流行が嫌いです。
おっさんだからかもしれません。それにあたる人ではないからかもしれません。
ただ、セクハラ、パワハラなど、裁判が起こるようなものについて、流行によってたくさんの言葉ができてしまうと、言葉の価値が薄れてしまうことを懸念しています。
セクハラやパワハラだけの頃はまだよかったのですが、色々はハラスメントというものが出てきてからは、「セクハラですよwww」みたいなハラスメントがネタになったような感じがしています。
裁判が起こるようなものから、「ちょっとでも」嫌な行為についてはとりあえずハラスメントというものにしようとなってしまったと思っています。
ハラスメント一覧
最近の多量にあるハラスメントを紹介します
- 「アルコール・ハラスメント」(アルハラ)
- 望まない飲酒に関するハラスメント
- 「エイジング(エイジ)・ハラスメント」(エイハラ)
- 年齢や世代間に関するハラスメント
- 「カスタマー・ハラスメント」(カスハラ)
- 消費者や顧客からのハラスメント
- 「ジェンダー・ハラスメント」(ジェンハラ)
- 性別に関するハラスメント
- 「時短ハラスメント」(ジタハラ)
- 残業などに関するハラスメント
- 「就活終われ・ハラスメント」(オワハラ)
-
内定者に対する企業側からの就活を終わらせるように働きかけるハラスメント
- 「シルバー・ハラスメント」(シルハラ)
- 老人へのハラスメント
- 「スクール・ハラスメント」(スクハラ)
- 教師から生徒、生徒から教師など、学校でのハラスメント
- 「スメル・ハラスメント」(スメハラ)
- 臭いで周囲を不快にさせるハラスメント
- 「セカンド・ハラスメント」(セカハラ)
- ハラスメント被害公表によって受けるハラスメント
- 「ソーシャル・メディアハラスメント」(ソーハラ)
- ソーシャルメディアを通じて行われるハラスメント
- 「テクニカル・ハラスメント」(テクハラ)
- デジタルデバイスなどの技術格差によるハラスメント
- 「ドクター・ハラスメント」(ドクハラ)
- 医者から患者に対するハラスメント
- 「ブラッドタイプ・ハラスメント」(ブラハラ)
- 血液型に対するハラスメント
- 「告白・ハラスメント」(コクハラ)
- 脈のない状態での告白
- 「新型パワー・ハラスメント」(新パワハラ)
- 覇気をなくさせるというハラスメント
- 「ズーム・ハラスメント」(ズムハラ)
- 部屋いじりなど、オンライン会議に関するハラスメント
- 「ヌードル・ハラスメント」(ヌーハラ)
- 麺類を食べる際の音
- 「キャンパス・ハラスメント」(キャンハラ)
- 大学生に関するハラスメント
調べればもっと出てくると思いますが、上記のようなものがあります。
私が驚いたのは、概念に対するハラスメントではなく、スクハラ、キャンハラなど「場所」で作られているハラスメントがあること、そして、やはりあるのが、ヌーハラなど、「なんでもいいのか」と思われるもの。
これがまかり通ってしまうと、ハラスメントがネタになってしまうという私の懸念が現実のものになっていっている気がします。
何故なら、こんなハラスメントという言葉が横行していると、何もできなくなってしまいますので、逆にハラスメントというものは「メディアなどが取り上げている笑い話」になってしまうわけです。
執拗な嫌がらせ、迷惑行為をちゃんと取り締まれるよう、ハラスメントという流行はやめるべきであると考えます。
弱者の立場を利用or弱者ぶる人たち
ハラスメントの取り締まりは弱者への救済措置ということを前述しましたが、それを悪く使う人も多くいると私は思っています。
例えば、守られている人たちだったものが、立場が変わり、平等になっているにもかかわらず、「我々は弱いものだ!」
「守れ!!」などと言い続ける人たちもいます。
「それは、パワハラ・セクハラだ」という話をちらつかせ、上司などから説教を受けないようにしている人もいるのではないかと考えます。
また、「自分は不幸だ」「貧乏だ」として、その人に対して気遣いをさせたり、配慮させる迷惑行為をする人がいます。
そう、これもハラスメントに当たるのです。
弱さを振りかざすハラスメント
強者が弱者に対して迷惑行為をしていたので、このハラスメントという取り締まりができました。
昔は、上司、教師、家の大黒柱(夫・妻)、親などに対して気を使う必要があったわけです。
ただ、時代が変わり、弱者が声を上げることができる時代に変わってきたことにより、全てではないにしろ、部下、生徒、主婦(夫)、子供に対して気を使わなければならなくなってきました。
時代が変わり、弱さに目を向けられるようになったため「弱さ」は「権力」になったのです。
しかも、弱さについては圧力を与えていけないという風潮は変わっていないため、無敵の権力といっても過言ではなくなってきてしまっているのです。
ただ、これは、社会が弱さに対して与えている権力であり、その人自体に本当に権力があるわけではないのです。そこを勘違いしないでほしいです。
もし、社会にその余裕がなくなった場合、弱者はただの弱者になってしまいます。
説教はパワハラ・セクハラと言って逃げ、
勉強はスクハラと言って逃げ、なんでもかんでも(迷惑行為でない)嫌なことから逃げていると社会不適合者になるだけです。
よく、「ハラスメントは、行っている人がそう思ってなくても、受け取った側がそう思えば、ハラスメントになる」という話がよく出てきますが、その通りだとは思いますが、「その人のためを思って」言った発言について、迷惑行為と受け取って何もしないのであれば、何もできない人になるのは明確です。
なんでもハラスメントとして受け取るのであれば、伝わらない、こっちに迷惑かける人なのでただの厄介者。。。「目の前から消えてほしい人」ですよね。。。
ハラスメントという武器を執拗に振るうのはやめるべきと考えます。
世間に浸透しない弱さのハラスメント
ハラスメントがもともと弱者にいする救済措置であるためと、世間が未だに「俺(私)ら弱者可哀そう」みたいな風潮が強いため、弱さのハラスメントはなかなか浸透しません。
これが浸透してしまうと、ハラスメントという盾にヒビが入るためでしょう。
テレビやメディアとしても、弱者をたたくと、周りからたたかれるので、言うに言えないのでしょう。
男尊女卑についても、現在は女尊男卑になっていますよね。。。しかし、今でも、女性軽視という発言が世間を飛び交っています。
(世の中、どれだけ、メンズデーが少ないか。。。)
しかし、実際に起きている現象なので、もっと世間に広がってほしいものです。
ただし、本当のハラスメントと弱者ハラスメントの区別はちゃんとつけることを前提として!
まとめ
いかがだったでしょうか
ハラスメントという流行により、本来守るべきである立場の人が守れなくなってしまう懸念と、TPO(時と場所と場合)をわきまえた発言・行動をすればハラスメントになることはあまりないと考えていたのですが、現在は、弱者によるハラスメントにより、立場が入れ替わるという話を主題にハラスメントの話を上げました。
ハラスメント取り締まりはとても素晴らしいことですが、
それを使った言葉遊びや、逆ハラスメントはやめたほうがいいですよね。
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