相手からアウトプットを貰うためのインプット

相手からアウトプットを貰うためのインプット

 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加      
仕事をするうえで、必ず起こる「アウトプットを貰う」ということ。
このアウトプットを貰うということは、本当は結構大変なものです。
 
人に任せるんだし、アウトプットを貰うのは簡単と思っている人もいるでしょう。
しかし、実は周りがちゃんとしているだけで、ちゃんと作業指示ができていない人もいるかもしれません。
逆に、アウトプットを貰うのは大変だから、自分でやったほうが簡単と思っている人もいるでしょう。

また、アウトプットは、上司など上の人の話と思っている人もいるでしょう。
しかし、そんな人でも、「相談を持ち掛けたときに上手くできない」と思ったことはありませんか?それは、アウトプットを貰うためのインプットがうまくいってないからです。

そんな話をしようと思います。

アプトプットについて

 
 アウトプットとは相手から出力されるものであり、アウトプット=成果物なのですが、必ずモノがあるわけではなく、言葉だけでもいいわけです。
アプトプットは物体があるものだから、そんなものを出してもらう立場にいない自分は関係ないと思わないでいただきたい。

アウトプットと言ってもいろいろあって、大きく分けると
  • 客先などからくる、要望に対するモノ
  • PM・PLなどからくる、作業指示に対するモノ
  • 開発メンバなどからくる、相談に対するモノ
というようなものがあります。

要望や作業指示に対しては仕様書やプログラムなどの物体があると思いますが、相談については、言葉だけが、アプトプットになります。

アウトプットを貰うためのインプット


では、アウトプットについて、どうすればちゃんともらえるか、それはインプットをしっかりする必要があります。
 
アウトプット・インプットと言っても、状況によっていろいろあるので、まずは、どういうインプットにすればいいか、簡単な例をもとに話していきます。

カレーの具材が欲しい

 
カレーの具材というアウトプットが欲しい場合について話します。

さて、なんと言えば、通じるか考えてみましょう。
 
。。。と言っても、「だれに話すか」 「なにがほしいか」わからないと思います。
 
何もわからない状態でインプットするとなると「カレーの具材を買ってきて」になってきてしまうわけです。
 
もし、母親に話せば、「勝手に冷蔵庫を見て、足りないもの」を買ってきてくれたりするかもしれません。
もし、普通の大人に話せば、「それじゃわからない」と聞き返したりするかもしれません。
もし、後先考えない大人に話せば、「とりあえず適当なもの」を買ってきたりするかもしれません。
もし、子供に話せば、「無視」するかもしれません。
 
上記は、最低なインプットに対して、それぞれのアウトプットがどうなるかの例を書きましたが、最低なインプットでも、最高の相手であれば、アウトプットが出る可能性もあるわけです。

では、最低なインプットにならないためにどうすればいいか。
それには、まず、どのようなカレーを作りたいかを想定する必要があります。
アナタの中で、アウトプットの完成形を想像する必要があるということです。
 
次に、そのカレー具材を買ってこれる人間はだれかを考え、伝えるわけです。
アプトプットできる人間を考える必要があるということです。

では次に、上記二つをしっかり考えて、カレーの具材を手に入れてみましょう
 
 
カレーは何にするか、そして、それにあたって、何が欲しいか考えた場合、
例えば
  • カレーのルー ⇒ 必要
    • 何が欲しい:任意の市販ルー
    • 量:1つ
    • 種類:中辛 
  • 肉 ⇒ ビーフ
    • 量:300グラム
  • 人参 ⇒ 必要ない
    • 理由:家にある
  • たまねぎ ⇒ 必要
    • 量:任意
  • きのこ ⇒ 必要
    • 何が欲しい:ぶなしめじ
    • 量:一袋
みたいなことを考えたとします。
さて、これを誰に伝えればいいでしょう。
 
買い物も料理をしたことがない人にお願いした場合、上記だとうまくいかない可能性が含まれていることがわかるでしょうか?
 
例えば、「任意の市販ルー」について、わからない人が買ってきた場合、カレーの粉を買ってくる可能性があります。
そんな時、『「普通のルー」を買って来ればよかったんだよ!!』 と怒る人がいるかもしれませんが、それはインプットが悪いのです。
「普通」はその人にとっての普通なので、買ってきた人にとっては未知の部分です。

また、玉ねぎについて、わからない人が買ってきた場合、玉ねぎ1個を買ってくる可能性があります。
これにもまた『カレーに玉ねぎ1つじゃ少なすぎることもわからないの!?』と怒る人がいるかもしれませんが、「わからない」のです。
 
他にも、牛肉について、高級肉やサーロインステーキを買ってきてしまう、ぶなしめじについて石づきがあるものを買ってきてしまうなど、想定外の事態が起こる可能性があります。
 
これらは、「インプットした相手」「インプット内容」が悪いことになります。
上記の場合、「料理したことがある人に依頼」「任意という曖昧をなくす」などの対処が必要になります。
 
いかがでしょうか?
カレーの具材を他の人に買ってきてもらうとしても結構大変だとは思いませんか?
 
特に曖昧なところをなくすとなると、めちゃくちゃ大変ですよね。
アウトプットを貰うのは相手が優秀でない限り、大変なものなのです。

しかし、アウトプットを貰う場面は必然的に来ます。
どうすれば、適切なアウトプットを貰えるか記述していきます。

アウトプットの完成形を想定したインプット

 
 使えないPM・PLや、若いメンバについて、ここを意識しないでアウトプットを求めることが多いです。
アウトプットを出してもらうわけですから、そのアウトプットの完成形はイメージしておかなければなりません。でなければ、何が答えか自分でもわかってないことになるので、依頼していにもかかわらず、アウトプットが正しいかも判断できないことになります。 
 
よく「丸投げ」という言葉で言われる奴です
 
例えば、「○○画面の画面仕様書を書いてほしい」という依頼をした場合に、章立てやフォーマットなどもなく、依頼のみするようなことがあります。
 
これでは、開発者だよりになってしまい、人のレベルによってはひどい仕様書ができてしまいます。

また、「バグが出たので解決方法を教えてください」という質問した場合にも、バグの詳細、何をしたいのか(解決方法についてが根本的な部分の解決なのか、直接的な部分の解決なのか)などを提示せずに回答を貰うようなことがあります。

これでは、相手から何度も逆に質問され、多くの時間がかかってしまいます。
 
それら問題が起こらないようにするためにも、自分が欲しているアウトプットはどんなものであるかを事前に考え、どうすればアウトプットを出させることができるのかを考える必要があるわけです。

仕様書の場合は、章立てやフォーマットを用意する必要があるでしょう。
サンプルとして他の仕様書を出すなどでもよいと思います。
 
質問の場合は、何をしたいと考えているのか、どういうことをしてきたのか、何が起こったのかなどの詳細を事前に用意する必要があるでしょう。 

なので、人にアウトプット依頼する場合はまず、依頼する側の人間がアウトプットを想定する必要なのです。

曖昧な部分をなるべくなくす

 
アウトプットに正確性を求めるのであれば、曖昧な部分をなくす必要があります。
曖昧な部分があればあるほど、 アウトプットの質が落ちると考えるべきです。

極論ですが、前述のカレーの例にあった「カレーの具材を買ってきて」とお願いするときと同じです。
何が返ってくるか分からないことになってしまうわけです。
 
アウトプットを出す人はエスパーではありません。あなたの中での常識や考えを推測することはできても、必ず正解を出すということはできないのです。
曖昧には曖昧でしか返ってきていないことを意識し、正確なインプットを出しましょう
 
 
若い開発者が質問するときによくあるのですが「バグが出ました」としか言わないことがあります。
「で?」「何してほしいの?」みたいな質問を返すとやっと色々と具体的なことが出てきます。
この時間は本当に無駄です。事前に色々用意してくれれば多くの時間を短縮できます。
 
仕様書作成や開発についても、曖昧な部分があればあるほど後戻りややり取りが多く出てきてしまい、多くの時間が無駄になるわけです。

実際、客先から「PDF管理画面を作ってほしい」という要望が来て、「開発できません」「何が欲しいですか」と永遠とやっていたこともあります。

なので、人にアウトプットを依頼するときには、出来るだけ具体的にアウトプットの内容を伝える必要があるわけです。

目的意識を持った依頼

 
最後に、ここも意識しない人間が多いのですが、アウトプットを依頼する際は、なぜそのアウトプットが必要かを意識しましょう。
 
例えば、チームリーダが、開発メンバに以下のような依頼を出したとします。
 
月の初めの稼働日に月報を出してください。
内容は以下
 ・残業予定時間
 ・作業内容概要
 ・プロジェクトの終了予定日
 ・作業の懸念点
 ・年間目標の状況
 ・プロジェクトの離任相談有無
 ・成功作業内容
 ・休暇予定
 
いかがでしょうか。 
この月報が何のために書くものなのか分からないと思いませんか?
私であれば、何も考えず、思いついたすべてを月報に書かせようという意思しか見えてきません。
多分、内容が適当でも、上記アウトプットを求めた人はOKと言ってしまうと思います。なぜなら、その月報で何を連携してほしいのかがわかっていないからです。
逆に、出す人も目的が見えてこないので、何を書けばいいのかわかりません
 
簡単な例でいうと、「テスト結果について報告してください」という依頼を出した場合に「テストは終わりました」という報告を受けたとき、テストの目的がわかっていれば、この報告ではだめであることがわかるわけです。
意識してなければ、「あぁ終わったのであればよかった」で終わってしまうわけです。
 
アウトプットを出す人も、内容が適当になり、受け取る側もなんでもOKということになるため、目的意識が必要になります。

相手の立場になって

 
 アウトプットを貰うには相手がいるわけで、その相手がどういう人なのかを意識して、インプットを考えましょう。

極論、なんでもわかる人と、何にもわからない人でインプット内容が違うのはわかると思います。

もし、その意識もせずに、全て同じインプットを出すのであれば、何もわからない人をターゲットにするべきです。
ただ、それはとても大変なので、相手がどれくらい何を知っているか、何ができるかを意識して、インプットを出す必要があります

おまけ:アウトプットについて後出しで文句が言えるIT業界


ここはちょっとしたおまけです。
このIT業界は、アウトプットについて、客から後出しで文句が言えてしまう業界になっています。
 
私は「システム開発をラーメンに例えてみた」という記事が結構好きなのですが、まさにこの通りで、メニューを出して、この通りに作りますと言っているのに、「無料でトッピングを追加して」「メニュー書いてあるけどやっぱり作り直して」「メニューに書いてあるけど、声に出して説明しなかったからお前らのせい」みたいなことがまかり通ります。
 
実際、私も
 
客先:「この動きはなんでしょう」「聞いていません」
私:「仕様書に記載されています」「仕様書は数か月前に出して確認依頼を出しています」「わからない部分があれば質問など連携して旨も記載しております」
客先:「仕様書に書かれているでは困ります」
私:「申し訳ありません。では、いかがしましょう」
客先:「今度から、仕様書については説明会をお願いします」「ここの部分については、次のフェーズで修正してください」
 
などということがありました。
仕様書(メニュー)が神様にならない客は実際にいるのです。
 
アウトプットについて、依頼側がちゃんとしていないのにも関わらず、依頼側が文句を言うのが愚の骨頂、恥知らずです。
アウトプットを求め、アウトプットが悪い場合は基本的に依頼側のインプットに問題があると考えたほうが良いです。
周りから、頭悪いなどと蔑まれることになる前に、アウトプットする人の立場に立つなど、視点を変えたり、インプットについて何か問題がなかったかを周りに聞くなどしていきましょう。
 

まとめ

いかがだったでしょうか
アウトプットを出してもらうには、色々考える必要があることが分かったと思います。 
 
私も、アウトプットを出してもらうのが億劫になり、自分でやってしまうこともあります。
よくないとは思いつつ。。。
 
もし、アウトプットを出してもらうほうが自分でやるより早いと思ってる人は、考えを改めたほうがいいともいます。
もしかしたら、ただの丸投げを依頼であると勘違いしているだけかもしれませんよ?
 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加      

コメント