上司がどうあるべきかを見る
みなさんは部下がいますか?みなさんは上司がいますか?
アナタは理想の上司ですか?アナタの上司は尊敬できる上司ですか?
今回は、複数人の仕事をするうえで、必ずある上司部下の関係、その中で、上司がどうあるべきかを記述していこうと思います。
理想の上司
ズバリ「部下の利益のために動ける上司」が理想の上司であると考えます
利益というのも色々ありますのでご紹介いたします。
出世するための手柄(評価)
仕事について、成功したとしましょう。その成功は誰のものでしょうか?
アナタだけのモノではなく、動いてくれた部下のモノでもあるのです。
どちらかというと、アナタは、部下を動かしただけで、動いてくれた部下が偉いのです。
アナタの上司にはこう言いましょう「部下くんが頑張ってくれました」と、また、部下にはこう言いましょう「君のおかげでプロジェクトが成功した。ありがとう。上司さんも褒めてたよ」と。
後述しますが、承認することが良い上司の近道です。
力をつけるための経験
仕事は経験を与えましょう。
もしアナタがワーキングリーダなどである場合、絶対に自分がやったほうが早いでしょう。
ですが、部下にお願いするべきなのです。
雑務しか与えてくれない人に部下はついてきません。
それは、その人についていても自分の利益にならないからです。
私は雑務をお願いするときには、部下に謝ります。
「本当に申し訳ないんだけど、時間が出来たときに、この書類まとめて置いて」
などというわけです。だって、雑務なんてやりたくないですからね。誰でも
仕事するための情報
仕事をするうえで、仕事に対する情報提供者は上司であるべきと考えています。
情報という利益が出てくる上司であれば、すぐに話しかけてくれるようになります。
これら、部下の利益のために動けるようになったら、アナタは理想の上司になれるでしょう。
理想を求めた結果としての上司
上司は身近な存在です。理想の上司は、尊敬や憧れではなく、「この人のそばに居たい」「この人の助けになりたい」と思われることになります。
居心地が良い上司みたいなことですね
それは部下の人たちが、この人が上手く動けば自分の利益も増えると考えるようになるためです。
上司に必要なモノ
上記、理想の上司に必要なものを記載します。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は必須です。私はこれが一番重要だと考えています。
特に男が多い、このIT業界、男性は聴く力がないので、コミュニケーション能力は意識して高めていかなければなりません。
部下は話すのが仕事ですが、上司は聴くの「も」仕事です。
笑顔などの明るい表情
喋りかけられたくもないですよね。
※ 悲観的な人には心配して話しかけちゃうかもしれませんけどねw
アナタも思ってるそれは、もちろん他の人も思ってることです。
聴く力
もしかして「俺の部下は報連相が出来てない」とか言ってませんか?
部下が報連相が出来てない前に、アナタが部下の話を聴くようにしていますか?
部下が言ってきたことを親身に聴き、何ならメモを取りつつ聴いてあげるようにする。
話してもらうにはまず、聴くようにすることが重要なわけです。
答えを持たないで聴く
相手が話をしているときに、アナタの中に勝手に答えを持たない様にしましょう。
上司が否定してくる「かも」という考えを持たれた場合、部下は本音を話しません。
さらにひどくなると、話しかけても貰えなくなるでしょう。
世間話で、本音を話す場合はほぼ、相手が同調してくれるからです。
答えを持ってしまうというのは、例えば、相手が「こういうことがあったんですけど」という話をしてきたときに「それってこうだよね」みたいなことを言ってしまうということです。
そうではなく、「それってどういうこと?」とか「ほかには?」とか「周りはどうなってるの?」みたいな、相手の話を掘り出すことを心がけましょう。
相手の表情を読み解く
難しい所ではあるのですが、相手の表情を見てあげることにより、言葉に出てきていない部分が分かるようになります。
表情(顔だけでなく、動き含む)で部下の言えない言葉を読み取れるようになったら最高の上司だと思います。
私もそこまでなれるように努力しています。。。
上記のようなことを出来るようになるには、部下の考えを考えるようにしていく必要があります。
承認してあげる気概
存在を認めるには基本的にほめる必要があると思ってます。愛のある叱りはあってもいいですが、褒めることのほうが承認欲求を満たせると考えます。
なぜなら、「叱って伸びる」「褒めて伸びる」の2パターンあるなんてものがありますが、私は、叱って伸びる人は見たことないです。
私も、開発メンバの頃は感謝の言葉をあまり発してませんでしたが、リーダになってから「ありがとう」という感謝の言葉を欠かしたことはありません。
- 褒めることをしないと、好きなものも嫌いになります。
- 褒めることをしていると嫌いなものも好きになる事があるのです。
例えば、好きな習い事と嫌いな習い事があったとしましょう。
- 好きな習い事について、そこの先生が、休むたびに叱る人
- 嫌いな習い事について、そこの先生が、来るたびに褒める人
であったとしましょう。
好きな習い事なのですが、アナタは休むたびに「なんで休むんだ!」「また、お前か」「周りのことも考えろ」みたいなことを言われるわけです。
行く気、なくなっちゃいますよね?
嫌いな習い事なのですが、アナタは行くたびに「着てえらいね」「できてすごいね」「来てくれたおかげで、助かっているよ」みたいなことを言われるわけです。
次も行こうかなって思えますよね?
仕事も一緒です。褒めるのは上司の役目です。
アナタによって、部下が離れていったり、居続けてくれたりするわけです。
ということになると「アイツは成果出さないから褒められないんだよ」「何褒めればいいんだよ」という疑問が生まれると思います。
それは、結果承認(成果を褒める)しか思いついてないために起こる現象です。
では、次に承認の仕方を記載します
プロセス承認
これは、工程(プロセス)を承認するものです。
たとえ成果がなくてもその工程を褒めるのです。
例えば、「スケジュールはしっかり守れていたな」
「準備をしっかりして、やれていたな」というように、成果は度外視して、工程を褒めるのです。
行動承認
次は、行動を承認するものです。
工程も関係なく、「動いたこと」「行動したこと」を褒めるのです。
例えば、「バグ対応ではいち早く対応してくれたので助かった」「実装出来ていたな」「会議で発言で来ていて偉い」というように、成果、プロセスを度外視して、行動を褒めるのです。
ちょっと褒めづらくなってきましたねw
次はもっと褒めづらいですww
意識承認
これは、思っていたことを承認するものです
行動もしていないもの、「考え」「思考」について褒めるのです。
例えば、「色々考えてくれて助かっている」「自己啓発しようとしていて偉い」というように、実行する前のことを褒めるのです。
実行してないことを褒めるのは結構やりにくいです。勉強しようとしている子供に対して「やろうとしていて偉い」ということです
「勉強しなさいよ!」というと「今やろうとしてたとこ!!」と返ってくるものをよく見たり、聞いたりすると思います。
これは勉強しようとしていたところを見ていなかったために起こることです。
意識承認していくことで、行動につながる。行動承認をすることにより、プロセスを意識するようになる。そして最終的に成果につながっていくようになるのです。
ついでに、さらに下に存在承認というものもあります。
これは「居てくれてありがとう」という考えですが、まずは意識承認までで良いと思います。
怒らない精神力
これは、偉くなったと勘違い出来るからでしょう。相手に謝らせて、人より優位に立っている自分カッケーみたいな感じでしょうか。
はい。バカですね。
怒りに任せて説教しても仕事は一ミリも進みません。
特に周りが居る前で怒っているやつとか最悪です。
良いことをしたときは人前で褒め、悪いことしたときは個別で諭すのが重要です。
そう、説教ではなく諭してください。
説教しても相手に通じてません。説教するのではなく、悪かったところなどの状況を理解させて、今後の改善策を考えていきましょう。
あと、悪かったことを理解させるときも「なんでこんなことした?」と理由を聞く人がいますが、これ、聞いてどうするんですかね・・・?
理由を聞いても言い訳か謝罪しか出てきません。
しかも、「謝罪はいらない」みたいなことを言うのでしょう。言わせてるのはどちらなんだと。。。
もし、過程を聞きたいなら「こうなってしまうまでに至った過程を教えてくれる?」というようなところから聞きましょう。そして、そこから過程の1つ1つについて、深堀していけばいいのではないでしょうか?
手柄(承認)を欲しない心
上司でも人間ですから、承認欲求はあるわけで、「俺、頑張った(褒めてほしい!)」とか「俺は評価されるべき」 とか思うのは仕方がないことです。
ですが、上になればなるほど評価する人は減り、かつ、孤独になります。
部下は基本的に上司の承認欲求を満たしてくれませんからね。
なので、どうしてもどこかで承認欲求を満たそうとしてしまいます。
部下に渡さなければならないものを奪ったり、部下に対して頑張ったことを伝えてみたりしてしまうのです。
私の過去の経験であったのですが、上司が「このプロジェクト、俺『が』頑張ったからなぁ」と言ってきたことがありました。
それまで、その人のことをすごいと思ってたのですが、急に冷めました。
「何言っているんだこの人。。。」となってしまったのです。
「確かにアナタは頑張ったかもしれませんが、それを私に言う?しかも、お前だけが頑張ったわけじゃねーから!!」って思いましたねww
ということで、少ない上司からの承認や違う事柄(部下からの信頼)などで承認欲求を満たせるようになる必要があるわけです。
責任を取る
よくドラマにある「オレが責任持つから、自由にやってみろよ」なんて簡単には言えませんが、面倒を見るということは、その人の行動に責任を持つ必要があります。
「部下が勝手にやった」とか「開発したのは部下だから」など、部下の行動について、部下の責任にするのであれば、アナタはいらないです。
部下を動かすのはアナタなので、部下の行動はアナタの行動と同義と考えるべきです。
こちらも私の経験ですが、バグ分析などで分析結果がほぼすべて「開発者のミス」で埋まっていたことがありました。
それを受け取って合格しているバグ分析もおかしいのですが、『バグの分析で「開発者のミス」としか書けない上司は必要ないなぁ』と思ったのを覚えています。
開発者のミスは分析できていない証拠ですし、解決方法がほぼほぼないですからね
まず、こういう上司でいることから始まる
利益のために動くなんて難しい。そう思う人もいるでしょう。その場合は以下のような上司でいれば、部下はついてきます。
コミュニケーション問題解決に取り組む
上司なんだから偉い?コミュニケーションが苦手?部下は上司の言うことを聞いていればよい?仕事なんだから黙ってやれ?
はい。アナタは上司としての価値がありません。
部下を配属しない様に会社に申し入れましょう。それが部下の為ですし、会社の為です。
アナタが、コミュニケーション問題の発端であれば上司である価値は一切ないのです。
さて、上記が問題ないという場合、部下のコミュニケーション問題を解決することに取り組みましょう。
人は価値観の違いにより、コミュニケーション問題が発生します。
2021年現在、70代は食べ物、60代~40代はお金、30代~20代は存在について価値を見出す傾向があります。
部下を考える場合、この「存在」を与えてあげる必要があります。
簡単に言うと、受け入れること、必要としてあげること、承認して(認めてあげる)あげることです。
「オレの背中を見てついてこい!」っていう時代は終わってます。
「金やるぞ!仕事しろ!!」ってだけの時代でもありません。
現在の人は、お金も必要ですが、存在意義を与えてあげる精神面が必要になってくるわけです。
できないことを責めるのではなく、出来たことを褒める
出来なかった場合は「モノ」を責め、出来た場合は「人」を褒めるように心がけましょう。
部下も失敗するので、指摘しないといけないこともありますが、作られたドキュメントや事柄について指摘しましょう。
「お前は文書がへたくそだ」ではなく、「この文書は良くない」というようにするだけです。 そしてその文書を直していくわけです。
また、出来たことについては褒めましょう。そして褒めるときは「アナタは偉い!すごい!!」と褒めましょう「この文書は良い」ではなく「書いた君が良い」というわけです。
世間話をする(ただし、仕事・会社の愚痴を話しすぎない)
ですので、部下とは世間話をすべきなのです。これは飲み会に誘うのではなく、仕事中に邪魔にならない程度に話をすることが重要です。
ザイオンス効果というものがあります。これは単純接触効果とも言い、分かりやすく言うと、「人は会えば会うほど相手に好感を持つようになる」というものです。
この効果、および、世間話という気兼ねなさで、部下の好感度をある程度あげていくということになります。
ただし、世間話と言っても、仕事、会社の愚痴を話しすぎないようにしましょう。
ある程度であれば、そんなことも言ってくれるのかという親近感がわくかもしれません。
しかし、愚痴を言うということは、会話としては部下に対する愚痴でなくても、「この人はオレに対する愚痴も言ってるのでは?」と思われたりします。
また、愚痴は言う方は楽しい(ストレス解消が出来る)のですが、聞いている方はつまらないものです。そして、上司の愚痴は部下が解決できるものではありません。
もし、しすぎちゃうかもと思うなら一切言うのは辞めましょう
まとめ
いかがでしたでしょうか
今回は上司がどうあるべきかを記述しました。
簡単に言うと
コミュニケーション能力があり、承認欲求を満たせるようにしていければ、理想の上に近づける
ということでした。
突き詰めると難しいものもありましたが、始めるには難しいことはなかったと思います。
ただ、人間は「8人」まで面倒を見ることができるという研究結果があります。
それ以上になると漏れが発生していくと言われています。
逆に言うと8人までなら見れるのです。しっかり部下を見て、仕事をしていきましょう
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