会社は社員に対してどのような投資をすべきか

会社は社員に対してどのような投資をすべきか

 

 
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会社は社員に対して投資をすべきです。
「給与は投資と一緒だ」みたいなことを思われる人もいるかもしれません。
半分はあっていますが、「給与を与えているから」 という考えだけでは問題になります。

今回は、会社が社員に対してどのような投資をすべきかを書いていこうともいます。
 

投資とは

投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、生産能力の増加しない商業活動はこれに含まない)。広義では、自己研鑽や人間関係においても使われる語である。
 
上記、Wikipediaをそのまま抜粋しましたが、簡単に言うと、将来のために、今ある金を使うことですね。
 
これを会社に合わせますと、業績アップのために、資本を投じようということですね。

では、それはどのようにすべきかを続けて描いていきます


どのような投資をすべきか

今回記載する投資については、IT業界の開発者に対する投資となります。
会社を回すための投資とは違いますので、そこについてはご了承ください。
 

給与

冒頭でも話がありましたが、初歩の初歩として、給与があります。
ですが、これについて、「給与をあたえていることを投資と思わない」ことが重要です。
これはただ、働いたことに対する対価です。

ではどこが投資になるか

それは、「昇給」、および、「賞与」です。

昇給、および、賞与に対し、やった評価に対するものだけではなく、居てほしい人材
将来、会社にとって重要になるであろう社員」「居ることによって、他の周りの社員の底上げが可能な社員」など、将来性を見越したものを渡すべきです。
 
よく、社員が退職を相談したときに「昇給させるから残ってほしい!」とかいう会社があると思いますが、「バカなんだな」と思います。。。
退職を相談された時には遅いのです。
それだけ出せるくらいその社員に居てほしい、かつ、出せるなら、なぜ今出さない。
それは投資をしていないただの会社の怠慢です。
現状に不満はないだろう」「何もしなくても居てくれるだろう」なんて甘い考えを持っているからそういうことになって、重要な人材がいなくなるのです。

給与上げてくれなんて不満を社員は素直に出しません。
会社は先手先手を打つ必要があるのです。

よく、型にはまった昇給や、賞与しかできない古い会社がありますが、終身雇用が当たり前ではないこのご時世では、型にはまらず、個人個人によって評価を与えるべきなのです。

でなければ、その会社に優良な人材が残らず、何も考えてない社員or無能な社員or年寄りの会社になっていくことでしょう。

それを避けるためにも、優良な社員(および、残ってほしい社員)に対しては、昇給や賞与による投資をすべきです


仕事道具

仕事道具はどんな職種でも重要なものです。

IT業務としては「パソコン」、「モニタ」、「机」、「椅子」、「ツール(アプリ)」があります。もちろん、作業場所もです。
 

物理的な道具

よく、パソコン、モニタだけとかを考えている上層部が居ますが、一日その場に大半居る机、椅子についてもとても重要です。
 
おしゃれな机、椅子は要りません。
古い机、椅子なんてもってのほかです。
// 私はどちらも経験したことがありますが、どちらも酷く作業効率が下がりました

腰痛にならないような座りやすい椅子と、ある程度広い机が必要です。

昔、自慢げに「ウチは机、椅子などは中古で金をかけないんだ」みたいなことを言っていた人がいましたが、やばい会社だなぁと思ってましたw

また、セキュリティ、セキュリティとパソコンについて強固にするあまり、仕事に支障をきたす会社もいくつも見たことがあります。
ある程度は重要だと思いますが、例えば、現在常識的に利用できるツールが使えない、セキュリティソフトのせいでPCが重すぎて作業に時間がかかるなど、仕事に支障をきたすほどやるのはやりすぎです。
投資とは違いますが、PCを使うにあたり、使えないものを渡すのはよしてほしいものです。。

もちろんこの業界ではPCが全てです。
PCのスペックが低い会社、それが当たり前と考えている会社に出ったならば、すぐに離れましょう。スペックが低くてもいいとか、ありえません!
現在のスペックとしてメモリ4GBとかcore i3とかはもってのほか
メモリは16GB、core i7はあっていいと思ってます。

ツール(アプリ)

次に、ツール(アプリ)です。
このご時世、ツールを使わず、メール、エクセルやワード、テキストですべてを解決しようとしている会社はクソです。
 
よく、セキュリティセキュリティというようなことを言う会社がありますが、GoogleやMicrosoftが使っているようなものについて、アナタの会社が考えるレベルのセキュリティが考慮出来てないわけないです。
 
もし、それでもセキュリティ(多分、人為的なセキュリティでしょう)を言うのであれば、ただの過剰反応です。
よく考えれば、今の状態(そのツールを使わない状態)でも起こるセキュリティ事故にビビっているのでしょう。

さらに、作業場所、これはSESをやっている会社によくある気がするのですが、作業場所がないのにも関わらず、受託して、上手く回らないみたいなことがあると考えます。

IT系の職種はさほど、仕事道具にお金がかからないと思っています。
それにもかかわらず投資をしないのはあり得ません。

作業効率は絶対的に有効な投資先になります。
それを無視して、効率上げろというようなバカな発言をする会社にはなってはなりません。

休暇

これは「年次有給休暇」のことではありません。
年次有給休暇は義務であり、投資にはなりません。
 
では何のことを言っているかというと、「特別有給休暇」 のことを指します。

特別有給休暇は会社が独自に設定できる有給休暇で、福利厚生となります。

具体的には「夏季休暇」「冬季休暇」のほか、慶事、弔事の際に取得できる「慶弔休暇」、配偶者が出産したときの「出産休暇」など

他にも「裁判員休暇」「リフレッシュ休暇」「バースデー休暇」、最近では、「コロナ休暇」や「ワクチン接種休暇」などもあります。


これが出来ていないと、社員は不満を少しずつ貯めていきます。
特に、特別有給休暇を情勢に合わせてすぐに発動できない会社については、ダメな会社と言って過言ではないでしょう。

知人の話ですが、出張したときに、天災によって帰れなかったとき、帰れず、ホテルに感ず目になった1,2日を欠勤(or有給休暇取得)ではなく特別有給休暇にしてもらえたという話があります。
 
これは、会社としては規約になかったものでしたが、社長の一言でなったものでした。

これは会社に感謝しますよね。

こういうものが愛社精神につながり、離職率を下げる一つの要因になっていくのだと考えます。

逆に、夏季休暇をすべて年次有給休暇でとれとか、不測の事態になった時に、会社が動かないところは会社に対する不信感が少しずつ増えていくことになるでしょう。
新型コロナウイルスワクチン接種特別休暇について という記事も書いてますので、ぜひご覧ください)

蛇足ですが、転職サイトで休日休暇に夏季休暇とあるのに特別休暇でない会社もあります。
これらも、会社に入ったら「ないじゃん」 という不信感につながるでしょう。会社として夏季休暇を特別休暇としてではなく、年次有給休暇取得推奨日みたいな形で取らせているのであれば、書くべきではないと考えます。
※ ここら辺について、どういう規約があるのかはなかなか調べられないのですが、いつかちゃんと調べてみたいと考えています。


少し前、政府がクソみたいな法律として、5日間の有給休暇取得を義務化しました。
これにより何が増えたかというと、有給休暇を取らせるための悪だくみ(具体的に言うと特別休暇の削減や、特別出社日の増加)です。
 
これは政府の意図とは違ったのでしょう。ですが、こんなことも考えられないのかと感じます。まぁこんなことをしている会社はすぐにでもつぶれてしまえと思いますけど、あるのが現状です。
 

教育と保護

教育

IT業界は資格のない専門職となり、何をするにしても専門的な勉強が必要になります。
それをOJTという現場丸投げの教育法を取っている会社が多いと思います。

OJTもある程度は仕方ないと思います。ただ、会社としては、社員のレベルの底上げはするべきと考えます。
あるレベルまでの社員であるように、勉強会、メンター制度、オンライン授業を受けられるようなシステムを盛り込む必要があると考えます。
私もこれだけで底上げができるとも思えないので、ほかにも色々と考える必要があるとは思いますが、それらに対する投資は必要であると考えます。

保護

次に、保護として、社員が不安、不満を持たないようにするための投資が必要です。
これは、わかりやすく言うと、社員に寄り添った上層がいることかなと考えています。
上層を用意するためには、人がいりますので、そこに費用が出てきます。
プロジェクトでいうところのプロジェクトリーダのような立場の人ですね。
口だけのリソース管理しかしてないマネージャや現場を知らない営業、遠くの世界にいる社長や取締役、、、いたところで、開発者の不安は払しょくできません。

それ以外にも、少なすぎる通勤費の上限とか、仕事をするうえで、不安、不満が出るようなものをつぶすための投資は必要と考えます。

投資と逆:有志からの支援について

会社はどうしても金を渋るので、絶対にやるのが有志を募って何かをやらせること。
勉強になるから、(わかりもしない)評価につながるから、いいからやれ
というような話を持ち掛けて、金をかけずに、社員を使って何かしらを成し遂げようとします。
 
会議時間は作業時間としてつけていいからなんてことを言いつつ、開発、もしくは、作業時間はただ働きをさせるわけです。
サービス残業と何も変わりません。
 
たまにそれを売ったりなんかしたりして。。。目も当てられませんね。。。
問題があったときどうするのでしょうか。その有志達に責任を取らせるんですかね。。。馬鹿かと。。。
 
私も何度か誘われたことがありますが、基本的に断ります。
自分から言って、興味があるものくらいならやるかなぁくらいで考えてます。
 

まとめ

今回は、会社が投資すべきものは何かということについて書かせていただきました。
いち社員としては、「こういう投資をしてくれない会社は良くない!」とまではいきませんが、してくれる会社を選んでいければと思います。

もしも、もしも、会社を経営している人が見ていたなら、社員はこういうことを考えているんだと感じていただければと思います。
あとは、どこまで投資するかによるのかと。。
 
 
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